水蒸気と湿度約5分で読むLESSON 07
気温と露点の差から、雲底を見積もる
露点そのものより、気温との差。
H.うえいひろしの学習ノートから
まず、これだけ。
気温と露点の差が小さいほど、少ない上昇で飽和する。
気温と露点の2本の線が、上昇するにつれて近づくイメージです。100 mで差が約0.8℃縮まる近似なら、1℃を埋めるには約125 m必要です。
この記事のゴールLCLを概算し、雲底の高さと積乱雲の発達を区別できる。
気温と露点の差を、先に出す。- 気温 − 露点27 − 19℃
- 露点との差8℃
- 125倍する1,000m
概算例。地上から持ち上げた場合の地上高。
差が小さいほど、飽和に近い
同じ気温で比べると、露点が高い空気ほど飽和に近い状態です。LCLを見積もるときは、露点の高さだけでなく気温と露点の差を使います。
125 m/℃の概算
ここでは未飽和空気塊の気温が100 mにつき約1℃、露点が約0.2℃低下する近似を使いました。差は100 mにつき約0.8℃縮まるため、1℃の差を埋めるのに約125 m上昇します。
LCLの高さ(m)≈ 125 ×(気温 − 露点)(℃)
この高さは、持ち上げ始めた高度からの相対的な高さです。地上から持ち上げた場合は地上高の概算になり、海抜高度とは区別します。
2地点を比べてみる
- A:気温32℃、露点26℃ → 6 × 125 = 約750 m
- B:気温29℃、露点17℃ → 12 × 125 = 約1,500 m
この近似ではAの方が低い高さで飽和し、雲ができ始めると考えられます。
LCLが低いだけで、積乱雲の発達は決めないLFC、CIN、CAPE、周囲の気温分布、上昇のきっかけなども必要です。125という係数は概算用で、観測された雲底を常に再現するものではありません。
ここで迷わないために
答えだけでなく、理由まで。
答えは持ち上げ始めた位置からの高さです。地上から上げたなら地上高。自動的に海抜高度にはなりません。
CHECK YOUR UNDERSTANDINGオリジナル確認問題
ここで、一問。
地上で気温27℃、露点19℃。LCLの地上高を125 ×(気温 − 露点)で概算すると?
正解と考え方を読む
正解:A · 約1,000 m
差は27 − 19 = 8℃。8 × 125 = 約1,000 mです。これは未飽和の空気塊を持ち上げた場合の近似で、観測されるすべての雲底に当てはまるわけではありません。
ひとことで覚えるまず差を出す。それから125倍。
H.HIROSHI'S LEARNING MEMO
うえいひろしの、ここが転機。
気温32℃・露点26℃で750 m、29℃・17℃で1,500 mと概算。LCLが低いだけでは積乱雲の発達を断定できないことも説明しました。
Day 3の記録を読む ↗実際の学習ログをもとに編集しています。理解したら、思い出す練習へ。
このテーマの2語を復習。
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