水蒸気と湿度約5分で読むLESSON 06
気温が下がると、湿度はどうなる?
湿度に迷ったら、分母を見る。
H.うえいひろしの学習ノートから
まず、これだけ。
水蒸気圧が同じなら、冷えるほど相対湿度は上がる。
割合の問題として考えましょう。同じ10という分子でも、10/20は50%、10/12.5は80%。気温が下がると分母の飽和水蒸気圧が小さくなる、と式に戻れば迷いません。
この記事のゴール気温だけが変わったときの相対湿度と露点の変化を説明できる。
分子はそのまま。分母が小さくなると?冷える前1020×100 = 50%
→冷えた後1012.5×100 = 80%
計算用の仮想例。水蒸気圧を10 hPaで一定とし、飽和水蒸気圧だけが変わると仮定。
水蒸気が受け持つ圧力
水蒸気圧は、大気の圧力のうち水蒸気による分圧です。飽和水蒸気圧は、その温度で水面などと平衡にある水蒸気の圧力で、温度が高いほど大きくなります。
相対湿度は「比率」
相対湿度 = 水蒸気圧 ÷ 飽和水蒸気圧 × 100
水蒸気圧をほぼ一定として考えると、気温低下で分母の飽和水蒸気圧が小さくなり、相対湿度は上がります。逆に気温が上がれば、相対湿度は下がります。
例えば、水蒸気圧18 hPa、飽和水蒸気圧30 hPaなら、18 ÷ 30 × 100 = 60%です。
露点温度との違い
露点温度は、水蒸気圧を一定にして冷却したときに飽和に達する温度です。水蒸気圧がほぼ変わらなければ、気温が上がっても露点はほぼ変わりません。
ここを押さえる水蒸気圧が同じなら「冷える → 飽和水蒸気圧が下がる → 相対湿度は上がる」。分母を見れば判断できます。
ここで迷わないために
答えだけでなく、理由まで。
「冷えると飽和水蒸気圧が下がる」までは合っていても、湿度まで下がると結論づけないこと。分母が小さくなるので、比率は大きくなります。
CHECK YOUR UNDERSTANDINGオリジナル確認問題
ここで、一問。
水蒸気圧12 hPa、飽和水蒸気圧20 hPaのとき、相対湿度は?
正解と考え方を読む
正解:B · 60%
12 ÷ 20 × 100 = 60%です。水蒸気圧を分子、飽和水蒸気圧を分母に置きましょう。冷却しても水蒸気圧が一定なら、露点温度は変わりません。
ひとことで覚える冷える → 分母が小さい → 相対湿度は上がる。
H.HIROSHI'S LEARNING MEMO
うえいひろしの、ここが転機。
気温低下時の相対湿度を一度逆に判断。その後、飽和水蒸気圧を分母として考え直し、気温上昇で湿度が下がり、露点はほぼ変わらないと説明しました。
Day 3の記録を読む ↗実際の学習ログをもとに編集しています。参考資料
気象庁|気温、湿度 ↗学習記録をもとに、受験生向けに解説・例題を編集。確認問題は本サイトのオリジナルです。
理解したら、思い出す練習へ。
このテーマの4語を復習。
単語帳をひらく ↗次のノート気温と露点の差から、雲底を見積もる↗