空気塊と周囲を分ける

環境減率は、実際の周囲大気の気温が高度とともに下がる割合です。乾燥・湿潤断熱減率は、移動する空気塊自身の温度変化を表します。

浮力を判断するときは、上昇した空気塊と、その到達高度の周囲を比べます。基礎の問題では水蒸気による密度差を省略して気温で比べますが、厳密には仮温度を使います。

計算してから比較する

20℃の未飽和空気塊が1 km上昇すると、概算で10℃になります。周囲が7℃なら空気塊の方が暖かく、周囲が14℃なら空気塊の方が冷たくなります。

条件付き不安定

湿潤断熱減率 < 環境減率 < 乾燥断熱減率

例えば6 < 8 < 10℃/km。初めに周囲と同じ温度の空気塊を少し持ち上げる比較では、未飽和なら周囲より冷たくなり、飽和なら周囲より暖かくなります。

  • 環境減率が湿潤断熱減率より小さい:絶対安定
  • 両断熱減率の間:条件付き不安定
  • 乾燥断熱減率より大きい:絶対不安定
飽和しただけで、自力上昇とは限らない

条件付き不安定な層があっても、地上から上がってきた空気塊が、その時点で周囲より暖かいとは限りません。実際の温度差とLFCも確認します。逆転層は高度とともに気温が上昇する層です。