高層天気図約5分で読むLESSON 02
気圧面の高さと、層の厚さ
「天井の高さ」より「床からの距離」。
H.うえいひろしの学習ノートから
まず、これだけ。
暖かさと結びつけるのは、同じ2つの気圧面の間の厚さ。
850 hPa面を「床」、500 hPa面を「天井」に見立てます。天井が高い場所にあっても、床まで高ければ、部屋そのものが高いとは限りません。
この記事のゴール2つの気圧面から層厚を計算し、気層の暖かさを比較できる。
天井が低くても、層は厚いことがある。地点 A500 hPa · 5,500 m4,000 m層厚
850 hPa · 1,500 m 地点 B500 hPa · 5,400 m4,100 m層厚
850 hPa · 1,300 m 架空データ。上側 − 下側で比較するための模式図。位置や大きさは縮尺どおりではありません。
気圧面は、同じ気圧になる面
500 hPa面とは、気圧が500 hPaとなる場所をつないだ面です。高度は一定ではなく、場所や大気の状態で変わります。地上からの高さだけで、その下の気層の寒暖を断定しないようにします。
層厚を計算する
層厚 = 上側の気圧面の高度 − 下側の気圧面の高度
次の架空のデータでは、地点Aは500 hPa面が5,500 m、850 hPa面が1,500 m。地点Bはそれぞれ5,400 mと1,300 mでした。
- A:5,500 − 1,500 = 4,000 m
- B:5,400 − 1,300 = 4,100 m
同じ2つの気圧面の間を比べると、層厚が大きいBの方が、その層の平均仮温度が高いと判断できます。水蒸気の影響を無視する問題では、平均気温が高いと考えます。
「高い」と「厚い」は別Aは500 hPa面そのものが高くても、層はBより薄くなっています。地上の気温まで、この資料だけで決めることはできません。
復習のポイント
下側の面が変わらず、上側の面が100 m下がれば、層厚は100 m小さくなります。計算を先に行い、そのあとで暖かさを判断します。
ここで迷わないために
答えだけでなく、理由まで。
「500 hPa面が低いから必ず寒い」とは言い切れません。下側の面も確認して、まず引き算をしましょう。
CHECK YOUR UNDERSTANDINGオリジナル確認問題
ここで、一問。
同じ2気圧面について、下側の高度が変わらず、上側だけが100 m下がった。層厚は?
正解と考え方を読む
正解:C · 100 m小さくなる
上の高度 − 下の高度なので、層厚は100 m小さくなります。静力学平衡のもとで同じ2気圧面を比べ、水蒸気の影響を無視すれば、層の平均気温が下がったと考えられます。
ひとことで覚える上 − 下 = 厚さ。引いてから、暖かさを読む。
H.HIROSHI'S LEARNING MEMO
うえいひろしの、ここが転機。
500 hPa面だけを見て寒暖を判断する考え方を修正。Aは4,000 m、Bは4,100 mと計算し、層厚で比較する見方を学びました。
Day 1の記録を読む ↗実際の学習ログをもとに編集しています。理解したら、思い出す練習へ。
このテーマの3語を復習。
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